オンライン建築作品展 2015
会誌『北海道建築士』および当ホームページにて募集した建築士会会員作品の一部をご紹介いたします。
会員の創意と技術に満ちた作品を紹介することで、会員の技術力向上とこれを起点としたコミュニケーションによる士会活性化を目的として企画しました。
会員作品
ご応募いただいたみなさんの作品をご紹介いたします。(順不同 / 敬称略)
作品 No.1
富谷 洋介(札幌支部) 富谷洋介建築設計 |
名称 | 宮の沢の家 |
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所在地 | 札幌市 |
建物用途 | 専用住宅 |
構造規模 | 木造 地上2階建 |
延床面積 | 152.91㎡ |
建築年 | 平成27年3月 |
3方を道路に面した、多角形の外壁を持つ二世帯住宅です。
道路に対するプライバシーと、近景に望む森の風景の借景を両立させるため、内部は十字型の共用スペースが積層するプランとなりました。各階は敷地を有効に使うため天井高さ、床の高さの操作によりワンルーム状のスキップフロア空間とし、コンパクトながらも視線や感覚による広がり・ズレを利用することで広がりある居心地の良い内部空間を設計しています。
高気密・高断熱、また地中熱ヒートポンプによる全館暖房を採用することにより高い省エネルギー性、快適性を得ています。
作品 No.2
佐藤栄司(札幌支部) ミサワホーム北海道(株) |
名称 | スカイコートのある家 |
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所在地 | 千歳市末広町 |
建物用途 | 専用住宅 |
構造規模 | 木造 地上3階建 |
延床面積 | 182.38㎡ |
建築年 | 平成25年9月 |
市街地中心部にある個人住宅で、プライバシーを確保しつつ、心地良い採光や眺望を確保するため、3階建とした。
玄関ホールは、間接照明のある飾り壁とベンチでお客様を迎え入れるデザインを採用。
2階にあるLDKは、眺望と採光を重視した開口と間接照明と床材は、イタリアンタイルで明るいリゾートリビング的なインテリアとした。
3階は、主寝室と浴室と洗面室で挟んだ屋上スカイデッキを中央に配置。 プライバシーと採光を確保したアルミ製の横面格子で、外観上のデザインのアクセントとしつつ、内部はプライベートな空間になった。
作品 No.3
髙松 和昭(上富良野支部) (株)佐藤建業 |
名称 | カントリーコテージ 和樹あい愛 |
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所在地 | 空知郡中富良野町 |
建物用途 | 簡易宿泊所 |
構造規模 | 木造 地上2階建 |
延床面積 | 149.87㎡ |
建築年 | 平成27年4月 |
ハンディがあっても高齢者でも旅先で楽しく過ごせる空間造りを目指して、築50年あまりの農家納屋を車椅子利用にも便利なバリアフリーコテージへリノベーションしました。
中富良野町の田園地帯に建ち、富良野盆地ならではの十勝岳連峰・芦別岳を見渡せる立地条件です。
駐車スペースからウッドスロープ・ウッドデッキを通って、車椅子の方でもスムーズに建物内に入れる動線を確保しています。また、車椅子対応のキッチンやシャンプードレッサーを設置するなど、コテージを利用される方々に思いやりのある配慮をしました。
建物全体を和風でレトロな雰囲気に仕上げるため、外壁は板張り、内装は50年前の梁・柱をそのまま利用するなど、木をふんだんに使い、木の温もりを感じられる建物になりました。
作品 No.4
亀田 誠(日高支部) 新ひだか町役場 |
名称 | 新ひだか町図書館・博物館 |
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所在地 | 日高郡新ひだか町 |
建物用途 | 図書館・博物館 |
構造規模 | RC造 地上1階建 |
延床面積 | 2,856.45㎡ |
建築年 | 平成26年12月 |
旧図書館は、地震により損傷した静内図書館の仮設図書館として運営してきましたが、狭隘で情報設備に乏しい状況から、ゆとりがあり、明るく、高度な情報機能を備えた建物を整備しました。
また、老朽化が著しい旧博物館の建て替えも兼ねて整備されました。当建設地は公園の一部としていることから、公園と一体となった施設づくりの推進に努め、公園からの動線、江別産レンガを用い自然・周辺環境と調和した外観の設計となっています。
建物はホールを介して図書館、博物館にアクセスする構造となっています。
図書館は、開架フロアに約8.5万冊の収蔵に対応できる書架を設け、充実した蔵書スペースを確保しています。
また、博物館は常時展示を行う常設展示室とさまざまな企画展に対応できる企画展示室を設置しています。