オンライン建築作品展 2014
会誌『北海道建築士』および当ホームページにて募集した建築士会会員作品の一部をご紹介いたします。
会員の創意と技術に満ちた作品を紹介することで、会員の技術力向上とこれを起点としたコミュニケーションによる士会活性化を目的として企画しました。
会員作品
ご応募いただいたみなさんの作品をご紹介いたします。(順不同 / 敬称略)
作品 No.1
佐藤 栄司(札幌支部) ミサワホーム北海道(株) デザイン室 |
名称 | そらいろこどもクリニック |
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所在地 | 札幌市厚別区 |
建物用途 | 診療所 |
構造規模 | 木造 地上1階建 |
延床面積 | 150.92㎡ |
建築年 | 平成25年6月 |
居心地のいいおうちを・・・
ご家族とコミュニケーションを大切にし、地域に密着した心のこもった医療をめざしたクリニック。 絵本に出てくるようなやさしい平屋の屋根の美しい建物。
内部は、ナチュラルなインテリアで落ち着いた空間が子供の気持ちをいやしてくれる。 ゆったりとした待合室・隔離室の配置・ベビーシート付の広いトイレ・授乳室と患者主体の設計。
駐車場計画も女性に優しい広めの配置と緑の植栽を配した外構計画とした。
作品 No.2
川勝 美由紀(斜里支部) かわかつ建築設計室 |
名称 | 「夢を育む家」A邸 |
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所在地 | 斜里町 |
建物用途 | 専用住宅 |
構造規模 | 木造2階建 |
延床面積 | 154.03㎡ |
建築年 | 平成25年7月 |
建築主は、農家の後継で新婚さん。 入居時には、子供さんが生まれるということでした。
子育てがしやすいこと。
将来家族が増えること。
洗面から勝手口までの動線に余裕を考慮しての設計。子供さんの成長と共に、健康で幸せに暮らせるよう! 屋根の延長線上に輝く☆彡に願いを託しました。
作品 No.3
後藤 朋恵(札幌支部) cocoroto-design(ココロトデザイン) |
名称 | 小六歯科(内装工事) |
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所在地 | 札幌市中央区 |
建物用途 | 歯科医院 |
構造規模 | RC造 |
建築年 | 平成26年1月 |
歯科医院移設にあたり、お施主様から明るい内装で、お掃除しやすくとの要望がありました。
テーマを「Like floss silk」(真綿のように)とし、内装仕上げを全て布団張りのイメージで仕上げました。 受付カウンター壁面はタイル(名古屋モザイクTABU)ひし形クッションのようです。 他クロスもすべてひし形クッション柄です。 光の加減で壁面の凸凹感がでるのが院長先生からお気に入りと言われました。
乱雑になりがちなインフォメーション等をカウンター上のデザインBOXで見た目もすっきりの収納にしました。 お施主様が決められた待合室椅子に合わせてオレンジをアクセントカラーにしました。
長年開業されていた場所から、ほぼ近い場所への移設で、昔からの患者様にも明るくなったと好評のようでした。
作品 No.4
針ヶ谷 拓己(札幌支部) 岩倉建設株式会社 |
名称 | 株式会社 特殊衣料 工場・社屋 |
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所在地 | 札幌市西区発寒 |
建物用途 | 工場・事務所 |
構造規模 | S造 地上4階建 |
延床面積 | 3507.40㎡ |
建築年 | 平成26年5月 |
病院・福祉施設向けのリネンサプライ(クリーニング)や清掃業務、アボネットと呼ばれるおしゃれな保護帽など福祉用具の企画・製作・販売を手掛ける会社。
設計前には新社屋への社員の要望を聞くワークショップ(ブレインストーミング)を行い、お客さま自らが真剣にプランを考えるなど、その姿勢から新社屋への思い入れはとても強いことが伺えました。 コストを抑えつつ、省エネルギーで快適かつ機能的な建物を目指し、お客さまを中心に、クリーニング機械メーカー、省エネアドバイザー、そして私ども設計スタッフが一つのチームとなり「みんな」で設計を進めました。
建物の特徴は下記の通りです。
- 外皮の熱環境を受けにくい正方形平面とし、性能の高い断熱仕様とした。
- 外装は断熱サンドイッチ金属パネルや断熱シート防水を採用し建物の軽量化とローコスト化に努めた。
- 照明器具はLEDや高効率な機器を選定した。
- リネンサプライ工場の冷房には、井水を利用した冷房設備を採用し、自然エネルギーの利用に努めた。
- クリーニング機器及び設備機器の配管保温厚さを通常の2倍とし、エネルギーロスを図った。
作品 No.5
前田 高志(旭川支部) (株)司設計事務所 |
名称 | 真宗大谷派 旭川別院 |
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所在地 | 旭川市宮下 |
建物用途 | 寺院(本堂棟) |
構造規模 | 木造 地上1階建 |
延床面積 | 758.17㎡ |
建築年 | 平成26年3月 |
旭川別院は敷地23,600㎡内に本堂、大門、鐘楼堂、納骨堂、門徒会館、幼稚園々舎を有する施設です。
本堂大門は大正9年(1920年)に建立され幾度か修復がなされました。 建立当時、東北岩手県の気仙大工・花輪喜久蔵にて設計・施工されました。
寺院の記念事業として、地元施工業者と気仙大工の継承をされている、岩手県大船渡市より堂宮大工8人の手により耐震化及び建立当時の復元を完了することが出来ました。
調査より5年を経て、内部荘厳も立派に完成し、本年6月中旬大法要を厳修され事業の全てが完了しました。 なお、修復時期が東日本大震災の平成23年であり非常に困難と思われましたが、全企業の協力で成就となりました。
作品 No.6
亀田 誠(日高支部) 新ひだか町役場 |
名称 | 日高中部消防組合消防署 |
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所在地 | 新ひだか町 |
建物用途 | 消防署 |
構造規模 | RC造一部SRC造 地上3階建 |
延床面積 | 2286.17㎡ |
建築年 | 平成25年3月 |
旧消防庁舎の老朽化に伴い、耐震機能を向上させた計画の建物です。
建物は本庁舎棟と副棟の2棟。本庁舎棟は1階が車庫、2階が仮眠室、3階が事務所で副棟は1階が車庫、2階から6階までホース乾燥棟及び訓練スペースという構造で、外観はガルバリウム鋼板外装を基本仕様としローコストなメンテナンスフリーな材料を採用しています。
3階通信指令室には最新型の高機能消防通信指令装置を導入し、119番通報受信と連動した地図検索、シャッター自動開放などさまざまな機能を備えています。
省エネルギー化の取り組みとして「LED照明」、「土壌蓄熱暖房」、「太陽光パネル」を採用し、通風採光等直接自然エネルギーの活用も合わせ計画されました。