第50回建築士会全国大会「北海道大会」

北海道大会へのいざない
須藤 力弘
第50回建築士会全国大会
北海道大会実行委員長

(社)北海道建築士会会長

 本大会は、連合会主催、北海道建築士会の主管で開催いたします。本大会につきましては、連合会が平成 16年より論議してまいりました「政策・組織・財政改革」の提言の中、全国大会の見直しも、同時に提案され検討されて来ました結果、第 50回大会より、実践されるものです。
 「華美にならない、質の高い大会を目指し、社会へのアピールカを持った建築士にとって研鏡の場となる、毎年開催される大会を目指す」これを基本コンセプトとする事が決まりました。
 地域の経済は、依然として厳しい状況であり又、会員の考え方も多様化しており、全国大会を今後共継続してゆくためにも、今回大会を契機に全国大会の意義と在り方を問い直し実施するものです。
 全国大会が第 50回の節目の大会を迎え又、今回の大会より新しく生まれ変わろうとする、その記念すべき大会を北の大地、北海道からスタート致します事を大変光栄に思っております。
 大会を通しまして、全国の建築士の研修、交流はもちろんの事、私たち資格者の社会へのアピールもしてまいります。
 大会に於ける研修では、江戸川乱歩賞受賞作家であり、開催地帯広市出身の鳴海章 (なるみしょう)氏による記念講演会を企画いたしました。
 その他、セッション、情報プラザ、地域見学会のプログラムを用意しております。
 地域交流セッションでは、「北の開拓地で語ろう〜ひと・まち・くらし〜」をテーマに全国的にも話題になりました、「北の屋台」の誕生にまつわる話、開催地である、北海道建築士会十勝支部による「古建築調査」における、地元の工業高校との関り、総合学習での小、中学校との関りを通して、地域に於ける建築士のあり方を探ってゆきたいと考えております。
 建築士交流セッションでは、地域交流セッションとリンクさせ、地方に於ける建築士が、そこで何が出来るかを、語りあいたいと考えております。
 社会組織セッションでは、「建築士法改正と専攻建築士制度活用」をテーマに、一昨年のあの忌わしい事件に端を発した、今まで、当たり前のように考えられていた、建物に対する安全、安心が根底からくつがえされ、改めて、考え直さなければならなくなった事など、今私たち資格者が抱える諸問題を話し合っていただきたいと考えております。
 まちつくり交流プラザ全国系では、従来の屋台形式をとっており、25ブ-スの店主による「もの・まち・くらしっくり」の情報を発信する予定です。まちづくり交流プラザ地域系では、北海道建築士会が中心になって活動して来ました、北方型住宅の研究、及び北海道北方建築総合研究所の御協力も得まして、北海道の家づくり、暮しづくりのパネル展示等を致します。さらに、全国会員相互の交流を深めていただくために、大懇親会を開催いたします。全国の皆様方が記憶に残るような、懇親会に致したいと考えております。
 本大会は開催地十勝支部を中心に、北海道建築士会会員の手作りによる心に残る大会にすべく、連合会の協力を得まして現在準備をしております。どうぞ全国の沢山の皆様方の御参加をお待ちしております。