D分科会では、「みんなで築くまちづくり」をテーマに、地元名寄支部の下川町の「万
里の長城」を題材として、見て・聞いて・考える 体験型の分科会を開催しました。
屋外での初めての試みです。
76名の参加者が、会場から飛び出し、名寄の大自然の中を2台のバスに分乗して、下川
町桜ヶ丘公園に向かいました。
「万里の長城」によるまちおこし事業の概要を簡単に紹介しますと、
昭和61年(86年、16年前)から始まったこの事業は、土木工事で発生した山石の処分
から端を発し、観光資源に再活用された活動で、「万里の長城」築城を町民自らが行ってお
ります。また、築城を参加体験型の観光として、観光客を呼び込みながら、共に行うとい
うユニークな活動です。
石には参加者の名前を刻み込み、リピートできる仕掛けも取入れています。
延べ約14万人の人々が携わり、2000年には、高さ3m 全長2000mの万里の長城が
完成しております。
毎年、5月には「万里の長城祭り」2月には「アイスキャンドル・フェスティバル」が開催
され、外敵を防ぐ城壁ではなく、人を呼び込む城壁となって町の観光資源として位置づけ
られております。
今回、大地にはばたく夢のような、下川町の町おこし活動を体験し、町民自らが行うま
ちづくりの素晴らしさを感じ、まちづくりの原点を体験できた分科会でありました。
また、大空の下で質疑やアンケートを行った中から参加者の声として、
「街づくりは人づくりといわれるが、町民の活躍が感じられる街づくりです。益々の活躍
を期待します。」
「町民のエネルギーを感じられた活動である。」
「この事業をTVドラマ化してはどうか。」といった賛同の意見が多数を占めていました。
最後に、一緒に回っていただいた下川町の皆さんに感謝申し上げますとともに、今回参
加された会員各位の今後のまちづくり活動の隆盛を祈念しまして、分科会の報告といたし
ます。
(榊 政信)