第27回北海道建築士会全道大会(十勝大会)

大会テーマ 新世紀さらなる挑戦   〜青空・大地・清流‥‥‥‥‥十勝から〜

 2001年の記念すべき年に、平成13年度北海道建築士会全道大会は十勝で開催されます。
 今、日本経済は非常に厳しい状況下におかれ、我々建築界においても同様で、情報化、国際化の波が
押し寄せており、その対応に苦慮しているところです。
 今大会は少子化、高齢化が進む中で、IT革命と建築との関わり、ユニバーサルデザインの心、シッ
クハウス対応等について、会員の英知と研鑚を加え、21世紀にむけてさらなる探求に挑戦しようではあ
りませんか。
 十勝大会は、昭和56年の第7回大会、平成元年の第16回大会に続いて3回目の開催となります。味
覚の秋、抜けるような青空、日本一の清流、広々とした大地に育む、日本の食糧基地十勝で、新世紀の
むけて大いに語ろうではありませんか。全道建築士会員の皆様の多数のご参加を心からお待ちいたして
おります。

                    第27回北海道建築士会全道大会(十勝大会)実行委員長
                    (社)北海道建築士会十勝支部 支部長 小 甲 義 孝


時間 開催内容 会場
8月30日(木) 14:00〜 青年サミット
タイトル「建築新世紀、この制度が意味するものとは
    ――そんな時、あなたならどうする…――」
十勝川温泉ホテル大平原
河東郡音更町十勝川温泉
8月31日(金) 10:30〜
11:00〜12:00
大会参加者受付
理事・支部長・事務局長合同会議
とかちプラザ1Fアトリウム
とかちプラザ2F視聴覚室
帯広市西4条南13丁目1
12:00〜13:00 昼食
13:00〜13:40 大会開会式
表彰式
とかちプラザ
2Fレインボーホール
13:40〜14:00 休憩
14:00〜16:00 分科会
A分科会
「すべての人のために“ユニバーサルデザイン!”
―建築士としての関わり、めざすべきものとは―」
とかちプラザ402号室
B分科会
「めざめよ建築士!地球環境共生紀元
とかちプラザ403号室
C分科会
「こども・家・HOKKAIDO パートV」
とかちプラザ1階大集会室
D分科会
「あいてぃ(IT・相手)革命」
とかちプラザ304号室
E分科会
「十勝・農村とまちづくり
――アグリデザインに学ぶ――」
とかちプラザ401号室
16:00〜16:15 休憩   
16:15〜17:15 基調講演 講師  藤本 昌哉 氏
    「今、建築士会に何が問われているか」
とかちプラザ
2Fレインボーホール
17:15〜17:40 大会閉会式
分科会報告
とかちプラザ
2Fレインボーホール
18:00〜20:00 大懇親会(祝宴) ホテルノースランド帯広
帯広市西2条南13丁目3
9月 1日(土) 9:30〜14:00 親睦パークゴルフ大会 幕別温泉パークゴルフ場
中川郡幕別町依田町384

とかちプラザ

ホテルノースランド帯広


テーマ:建築新世紀、この制度が意味するものとは――そんな時、あなたならどうする‥‥――

 新世紀、世の中が急激な変化を遂げるなか、我々建築士を取りまく状況も刻々と変わりつつあります。
 2000年4月に施行された品確法では、消費者を保護する目的で、10年間の瑕疵担保責任の義務化や住宅
性能表示制度の導入のほか、紛争処理機関の設立についても規定されています。
 こうして品質と性能の明確化が図られた反面、その品質や性能に対する認識の相違や責任に関して、
新たな問題が浮かび上がってくることが予測されています。
 このような状況のなか、我々は、品確法に関する諸制度について、十分に理解することなく日常の業務
に追われているのが現状ではないでしょうか?
 今回の青年サミットでは、紛争処理機関の調停委員として活躍する、若手弁護士の協力を得ながら、今
後、我々建築士に降りかってくるであろう紛争を、より身近な問題として認識するため、これを再現し、
検証してみたいと思います。
 “そんなとき、あなたならどうする・・・”


A分科会 テーマ:
すべての人のために“ユニバーサルデザイン!”―建築士としての関わり、めざすべきものとは―

 「すべての人のためのデザイン」を題材に、昨年の分科会では、擬似体験や専門家の方々をお招きし、
ユニバーサルデザインの基本となる考え方を学び、身近な課題であることを理解することができたのでは
ないでしょうか。
 年齢、性別、運動(身体)能力の差を越えて、すべての人のために建築はどうあるべきなのでしょうか。
また、建築士としてどのように取り組んでいったらいいのでしょうか。
 今年、全道大会が開かれる帯広市では、早くから市の諸制度や市民の高い認識により、ユニバーサルな
「まちづくり」や「ものづくり」が実践され、道内でも先進都市として知られています。
 これまで帯広市で培われたノウハウをもとに、建築士として、どのように市民の期待に応えていかなけ
ればならないのか考えてみたいと思います。
 先進都市帯広では、多くのヒントを得ることができるのではないでしょうか。

B分科会 テーマ:めざめよ建築士!地球環境共生紀元
 今まで、私たち人間を中心として快適な生活を支えるため、あたりまえとしてきたことが、地球規模で
さまざまな障害を引き起こし、あらゆる生命を育む地球環境全体を脅かしてきています。
 また、このことに私たちの建築活動が深く関わっててるということも、多くの人々の共通認識ではない
でしょうか。
 昨年6月、建築士会をはじめ建築関連5団体、今日の地球環境と建築との係わりの認識に基づき、「地
球環境・建築憲章」を制定し、連携して取り組むことを宣言しました。
 誰かに期待して、その場で足踏みしているだでは、一向に地球環境は改善されません。自分たちの経験
や努力で、少しでも環境負荷を減らすことが、今、私たちに求められているのです。
 この分科会では、私たちを取りまく環境見つめ直し、身近なところで私たちがいったい何をすべきなの
か考えてみたいと思います。
 明日からではなく、今すぐはじめられることに、建築士として前向きに取り組もうではありませんか。
C分科会 テーマ:「こども、家、HOKKAIDO」パートV
 子供と住環境をテーマとして3年目になります。
 パートTでは「子供の頃育った家」「子育てした家・してる家」を、パートUでは子供の生活行為(遊
び、勉強、食べる、寝る)の中から“遊び”を取り上げ、子供の生活と住環境の課題や問題を考えました。
 今年は“食べる”をテーマに、子供の食生活と住まいの役割を考えます。
 多様化する食生活と豊かさの中に潜む、さびしい食事風景は子供の生活環境への影響も大きいと考えま
す。作る、食べる喜びや集まる家族など、食生活を通しての住環境のありかたを皆さんと共に考えたいと
思います。

D分科会 テーマ:あいてぃ(IT・相手)革命
 世界的な規模で動きはじめているIT革命。ITの飛躍的な進展と普及は、産業や社会構造に大きな影
響を与え、私たちの日常生活にもいろいろな恩恵をもたらしつつあります。今後、国の進めるIT戦略に
より環境整備が進むことにより、建築士の業務との係わりもより密接なものになってくると思われます。
 そのような社会環境の推移の中で、私たちは、建築士としての知識や技術だけに固執することなく、I
T技術を習得し駆使することが必要になってくるのではないでしょうか。
 今回の分科会では、専門分化しつつある私たちの業務をネットワーク化するツールとして、ITをどの
ように活用できるのかを、具体的な事例で考えたいと思います。

E分科会 テーマ:十勝・農村とまちづくり ―アグリデザイン―
 まちづくり活動のホームグランドの多くは、商店街・住宅地など都市部近郊に集中しているようですが、
町を包むように位置する農村でもまちづくり活動は盛んに行われています。
 北海道をイメージさせる十勝の風景は、自然環境と共生した農村景観により形成されていると言えます。
それは、自然発生的なものではなく明日の農家を目指した農村コミュニティーやまちづくり活動によって、
育まれてきています。
 そこで、十勝の地域性の原点てある農村にスポットを当て、農村のまちづくり活動を体験し、地域づく
りのあり方を考えたいと思います。

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